土地の売却はどの方法がおすすめ?土地売却の流れと注意点
浜松市の地価は安定しており、一部商業地では僅かな上昇が見られます。地域の経済活動や再開発の影響で宅地価格も安定しており、手頃な価格で土地を購入できる地域とされています。
土地の売却方法には、個人売買、仲介、買取の3つがあります。それぞれメリット・デメリットがあるため、自身の状況に合わせた売却方法を選ぶことが大切です。
目次
浜松市の土地価格相場とは?
◇浜松市の土地価格相場
2024年(令和6年)の浜松市の最新公示地価は、平均8万8166円/m²で、坪単価に換算すると平均29万1458円/坪です。全国順位は233位で、前年からの変動率は+0.50%、全国順位は434位です。
一方、2023年(令和5年)の最新基準地価は、平均8万2429円/m²、坪単価では平均27万2494円/坪で、全国順位は240位です。前年からの変動率は-0.05%で、全国順位は612位となっています。
浜松市の地価は、全体的に安定しており、緩やかな上昇傾向がみられます。特に商業地の価格はわずかながら上昇しており、地域の経済活動や再開発の影響を受けていることがうかがえます。宅地価格も安定しており、浜松市は比較的手頃な価格で土地を取得できる地域と言えます。
これらの地価動向を踏まえ、今後の土地購入や不動産投資の判断材料とすることが重要です。
◇浜松市の土地の売却価格相場
直近1年間の浜松市の不動産売却の土地成約事例を基に、売却価格の相場を見てみましょう。2023年に成約した物件の価格は、立地や土地面積により大きく異なります。
例えば、浜松市中央区青屋町では、2023年4〜6月に190㎡の土地が580万円で売却され、坪単価は10万円でした。同じ青屋町でも、2023年1〜3月に140㎡の土地が230万円で成約しており、坪単価は5万円と地域内での価格差がみられます。
浜松市の土地価格は、立地条件や土地の用途、最寄駅からの距離などによって大きく異なります。特に中央区内では、駅に近いエリアや商業施設の充実した地域で坪単価が高くなる傾向がみられます。一方で、駅から遠い地域や広大な土地については比較的低価格で取引されていることが分かります。
土地の売却はどの方法がおすすめ?
◇個人売買
土地の売却方法としての個人売買とは、売り主が不動産会社を介さずに直接購入者を探し、売買手続きを行う方法です。売り主は自己売却用のウェブサイトや広告を活用して購入者を見つけ、直接交渉するため、仲介手数料を節約できます。
また、交渉条件を柔軟に設定できるメリットもあります。しかし、購入者探しから契約手続きまですべてを自分で行う必要があり、法的手続きや税金に関する知識が求められるため、トラブルのリスクも伴います。個人売買は費用を抑えたい人に適していますが、慎重な準備が必要です。
◇仲介
土地の売却方法として不動産業者に仲介を依頼する場合、プロの不動産業者が購入者との間を取り持ち、売却活動をサポートしてくれます。不動産業者は購入者探しから売買手続きまでをサポートするため、売り主の負担が軽減されます。
仲介のメリットとしては、専門的な知識や経験を持つ不動産業者に任せることで、売買手続きがスムーズに進む点が挙げられます。一方、仲介手数料が発生するデメリットもあります。
◇買取
土地の売却方法として、不動産会社に買取を依頼する方法があります。この方法では、不動産会社が直接土地を購入するため、売却手続きが迅速に進むのが特徴です。不動産会社が即座に買い取るため、買い手を探す手間が省け、確実に売却できる点が最大のメリットです。
不動産買取を利用すると、市場価格よりも低い価格での買取が一般的です。これは不動産会社が転売時の利益を見込んで価格を設定するためで、市場価値の約7割から8割程度の価格になります。また、一度不動産会社に依頼すると、他の売却方法と比べて選択肢が限られるデメリットもあります。
土地を売却する際の流れとは?
画像出典:フォトAC
◇事前準備
まず、土地を売却するための必要書類が手元にあるかを確認します。また、不動産会社に査定を依頼する前に、相場を把握しておくことが重要です。不動産ポータルサイトや土地総合情報システムで情報を確認できます。
◇査定
次に、不動産会社に査定を依頼します。オンライン査定や不動産一括査定サービスを利用すると便利です。
◇媒介契約を結ぶ
査定結果をもとに、1社または複数社と媒介契約を結びます。専任媒介契約、専属専任媒介契約、一般媒介契約のいずれかを選択します。この段階では費用はかかりません。
◇売却活動
媒介契約後、不動産会社が広告宣伝活動を行い、売却活動が始まります。土地の場合は内覧の必要がなく、必要に応じて境界確定測量を行います。
◇買付申し込み
購入希望者からの買付申込を受け取り、条件を確認します。条件が合えば、契約の準備に入ります。必要書類は不動産会社の担当者に確認します。
◇売買契約を締結
売買契約を締結し、印紙税を納めて買主から手付金を受領します。契約時に仲介手数料の半金を支払います。
◇引き渡し・決済
残代金を受け取り、所有権移転登記などを行います。この時、残りの仲介手数料も支払います。
◇確定申告
土地の売却に利益が出た場合、翌年の2月16日から3月15日までに確定申告を行い、譲渡所得税を納めます。インターネットでの申請も可能です。
売却に注意すべき土地の種類とは?
◇境界が明確でない土地
土地の売却に際しては、隣接地との境界を明確にしておくことが重要です。境界標の設置や境界確定図の取得を行い、トラブルを防ぎましょう。
◇古家付きの土地
古家付きの土地を売却する際は、古家を残したまま売却するか、解体して更地で売却するか検討が必要です。それぞれにはメリットとデメリットがありますので、事前によく考えて決めましょう。
◇相続した土地
親から相続した土地を売却する際は、まず相続登記を行う必要があります。登記簿の名義人が本人でない限り、土地の売却はできませんので注意しましょう。
◇遠方の土地
遠方にある土地を売却する際は、信頼できる不動産会社と連携することが重要です。持ち回り契約や代理人の立て方など、遠方売却の手続きについて事前に準備しておきましょう。
浜松市の地価は安定しており、商業地の一部ではわずかながら上昇しています。地域の経済活動や再開発の影響を受けているため、宅地価格も維持されています。浜松市は比較的手ごろな価格で土地を購入できる地域として評価されています。
土地の売却方法としては、個人売買、仲介、買取の3つがあります。個人売買は仲介手数料を節約できる反面、全ての手続きを自分で行う必要があり、法的リスクも考慮が必要です。一方、仲介では専門知識を持つ不動産業者がサポートし、スムーズな取引が可能ですが、仲介手数料が発生します。
また、買取は迅速な売却が可能で手間が少ないですが、市場価格よりも低めの価格での取引が一般的です。どの方法を選ぶにせよ、事前準備として必要書類の準備や相場把握が重要です。