土地と畑を相続放棄するには何が必要?手続きの流れと注意点

不動産相続では、土地や農地の維持管理に手間と費用がかかり、不法投棄や害虫発生のリスクがあるため慎重な判断が必要です。農地は売却や転用が難しく、農業委員会の許可が必要となるため、買い手が見つかりにくい点もデメリットです。相続放棄を検討する場合、家庭裁判所での手続きが必要で、相続財産全体を放棄しなければなりません。
不要な土地を手放す方法として、贈与や活用(賃貸・売電など)、売却が考えられます。売却時には不動産会社への相談が有効で、浜松市では地域密着型の不動産会社がサポートを提供しています。
目次
不動産相続はお得?土地と畑は相続すべき?

不動産相続において、土地や畑を相続することは一見お得に思えるかもしれません。しかし、実際には維持費や手間、リスクが伴うことがあります。
特に農地の場合、管理が行き届かないと不法投棄や周囲への悪影響が発生する恐れがあります。今回は不動産相続で考えられるリスクを解説していきます。
◇維持費と手間がかかる
まず、農業を営んでいない場合でも、農地を所有するだけで管理の手間と費用がかかります。作物を育てなくても雑草が生い茂るため、定期的な草刈りやメンテナンスが必要になります。これを自分で行うのは手間がかかり、外注すると費用が発生します。
相続した農地を活用する予定がなければ、維持管理にかかる出費が継続的に発生する点は大きな負担となります。
◇害虫・害獣の発生のリスクがある
放置された農地は荒地となりやすく、周囲の環境にも悪影響を及ぼしかねません。害虫の増加や雑草の繁茂によって近隣住民から苦情が寄せられる可能性もあり、トラブルにつながることがあります。
さらに、管理が行き届かないまま放置された農地は耕作放棄地となり、農地としての価値が下がるだけでなく、売却や活用が難しくなる恐れもあります。
◇農地は売却するのが難しい
農地を相続すると、転用や売却が難しい点が大きなリスクとなります。農地は農地法の規制を受けており、アパートや駐車場など農業以外の用途には基本的に活用できません。農業委員会の許可を得れば農地転用は可能ですが、必ず認可されるとは限らず、手続きも複雑です。
また、農地は自由に売却できるわけではなく、購入できるのは農業委員会の許可を受けた農家や農業従事者に限られます。そのため、買い手が見つかりにくく、処分が難しくなることもあります。
こうした制約により、農地を相続しても有効活用できず、管理の負担だけが残るケースがあるため、慎重に対応を考える必要があります。
【あわせて読みたい】
▼放置した空き家が招くトラブルとは?売却の注意点と解説
土地と畑の相続放棄には何が必要?

土地や畑を相続した際、維持管理の負担や将来的な活用の難しさから、相続放棄を考える方も多いでしょう。しかし、相続放棄には一定の手続きと注意点があります。特に、相続放棄をする際はすべての財産を放棄する必要があり、土地だけの放棄はできないことに留意が必要です。
◇相続放棄の流れ
農地を相続放棄する際の流れについて解説します。農地を含む相続財産を放棄する場合、基本的な手続きは他の不動産と同様に家庭裁判所で行います。
まず、相続放棄のために必要な書類を準備します。具体的には、被相続人の戸籍謄本や相続人の戸籍謄本、申述書などが必要となるため、事前に確認しておきましょう。次に、これらの書類をそろえたうえで、管轄の家庭裁判所に相続放棄の申述を行います。その後、家庭裁判所から送付される照会書に対して、放棄の意思を確認する回答を行います。
相続放棄の手続きが完了すれば、農地を含む相続財産の権利を放棄することができます。ただし、相続放棄は相続開始を知った日から3か月以内に行う必要があるため、期限に注意しながら進めることが重要です。手続きの流れを事前に把握し、スムーズに進められるよう準備しておきましょう。
◇土地と畑を相続放棄する際の注意点
主な注意点は、次のふたつです。
・土地だけの相続放棄はできない
まず、相続放棄をする際に最も重要なのは、「特定の財産だけを放棄することはできない」という点です。相続放棄とは、被相続人の財産に関する一切の権利と義務を放棄する手続きであり、土地や畑のみを放棄し、現金や預貯金だけを相続することは認められていません。
そのため、例えば相続財産に土地と現金が含まれている場合、一部の財産だけを相続することはできず、すべての財産を放棄するか、すべてを相続するかのいずれかを選ぶ必要があります。
ただし、不要な土地は放棄しつつ、特定の財産を引き継ぎたい場合は、「限定承認」という手続きを検討することで希望を叶えられる可能性があります。
・土地の保存義務が残る
また、相続放棄をしたとしても、すぐにすべての責任から解放されるわけではなく、一定の「保存義務」が残る点にも注意が必要です。相続放棄をすると、その土地や畑の管理は次の相続人へと引き継がれますが、次の相続人が決まるまでの間は、相続放棄をした人が適切に管理しなければなりません
。ただし、令和3年の民法改正により、保存義務が発生するのは相続放棄の時点で「現に占有している財産」に限定されるようになりました。そのため、もともと自分が管理していない土地については、保存義務を負う可能性が低くなっています。
【あわせて読みたい】
▼相続不動産の売却は何から始めればいい?相続後のフローも解説
不要な土地や畑は相続放棄以外に何ができる?

不要な土地や畑を手放す方法には、相続放棄以外にもいくつかの選択肢があります。贈与、活用、売却など、状況に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。それぞれの方法にはメリットと注意点があるため、まずは自分にとって最適な手段を検討してみましょう。次に、これらの選択肢について詳しく見ていきます。
◇贈与する
不要な土地や畑を手放す方法のひとつとして、贈与することが考えられます。贈与の相手としては、隣地の所有者や近くに住む親戚などが挙げられます。
贈与を行う際には、後々のトラブルを防ぐためにも「贈与契約書」を作成し、所有権移転登記を正式に行う必要があります。また、贈与税が発生する可能性があるため、土地の評価額を確認し、税負担についても事前に取り決めておくことが重要です。
さらに、建物がある場合は解体費用がかかることもあり、これを誰が負担するのか明確にしておくとスムーズに進められます。
◇活用する
売却せずに収益を得る方法もあります。例えば、土地を貸し出して賃貸収入を得ることが可能です。具体的には、駐車場として貸し出したり、市民農園として運営したりする方法があります。
また、日当たりのよい土地であれば、太陽光パネルを設置し売電収入を得ることもできます。さらに、トランクルームやアパートを建設するなど、立地に応じた活用方法を検討することで安定した収益につなげることも可能です。
土地の活用方法によって相談先は異なり、アパート経営であればハウスメーカーや工務店、駐車場経営なら専門業者や不動産会社に相談するのが一般的です。
◇売却する
田舎の物件でも近年需要が高まっており、不動産会社に査定を依頼すれば売却できる可能性があります。売れない場合でも、買取サービスを利用すれば、スムーズに手放せる可能性があります。。
さらに、農地の場合は「農地転用」を検討するのも有効です。農地として売れない場合でも、宅地や駐車場などに転用することで、買い手の幅が広がり、収益化も可能になります。ただし、転用には行政の許可が必要なため、専門家に相談するとよいでしょう。
【あわせて読みたい】
▼浜松市の農地はどう売ればいい?効果的な売却方法を解説
浜松市でおすすめの不動産会社3選
浜松市で不動産の売買や賃貸を検討している方におすすめの不動産会社をご紹介します。地域に根ざしたサービスを提供し、信頼性の高い取引実績を誇る会社が揃っています。以下に、浜松市で特に評判のよい不動産会社を3つピックアップしましたので、ぜひ参考にしてください。
◇株式会社美建コーポレーション

株式会社美健コーポレーション(BiKEN)は、浜松市を拠点とする地域密着型の不動産会社です。顧客との「親子三代にわたるお付き合い」を大切にし、リピート購入や紹介の多さが特徴です。地元に根ざした営業を展開し、地域に精通したきめ細かいサービスを提供しています。
浜松市内を中心に活動し、日本全国の不動産ネットワーク「イエステーション」との提携により、広範囲の物件も取り扱っています。また、独自の情報網を活用し、希望に合う物件を積極的に探し出す体制を整えています。さらに、「クレームゼロ」を目指し、誠実な対応を心がけており、設立以来、行政への苦情申し出がほとんどない点も信頼の証といえるでしょう。
会社名 | 株式会社美建コーポレーション |
所在地 | 〒433-8122 静岡県浜松市中央区上島6-1-31 |
電話番号 | 053-473-1208 |
公式ホームページ | https://biken-realestate.com/ |
BiKENは、大手にはない地域密着の強みを生かし、長く安心して付き合える不動産パートナーとして、多くの顧客に支持されています。
株式会社美健コーポレーションの口コミ
良かった:とても親身になって相談や要望に応えてくださり、素晴らしい方で信頼出来ました。本当によいご縁をいただき、感謝しております。
気になった:迅速な対応に感謝しております。 (ノリピーさん 50代・女性)
良かった:こちらの質問に対して的確に答えてくれました。
気になった:特にないです。 (Kanetoさん 60代・男性)
株式会社美建コーポレーションについて詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇有限会社グリーンネット

有限会社グリーンネットは、浜松市を拠点に不動産売却・買取を手掛ける不動産会社です。戸建てや土地、マンションの売却に関する相談を受け付けており、初めての方でも安心して売却を進められるようサポートを行っています。
会社名 | 有限会社グリーンネット |
所在地 | 〒432-8051 静岡県浜松市中央区若林町851-1 |
電話番号 | 053-445-1030 |
公式ホームページ | https://www.greennet1999.co.jp/ |
同社では、オンラインでの問い合わせや手続きにも対応しており、自宅や外出先からでも手軽に売却の相談が可能です。不動産売却を検討されている方は、まずはグリーンネットに相談するとよいでしょう。
浜松市中央区で成功する不動産売却|おすすめ不動産会社3社を紹介
◇株式会社マストレ高林支店

株式会社マストレ高林支店は、静岡県西部最大級の不動産会社「マストレ」の一拠点として、地域に根差した不動産サービスを提供しています。創業48年の歴史と13,000件を超える取引実績を活かし、不動産の売買・賃貸に関する幅広いニーズに対応しています。
会社名 | 株式会社マストレ高林支店 |
所在地 | 〒430-0907 静岡県浜松市中央区高林4-17-28 |
電話番号 | 053-448-5656 |
公式ホームページ | https://home.masstrading.co.jp/ |
株式会社マストレは浜松市内に5店舗を展開し、高林支店でも経験豊富な専門スタッフが、顧客一人ひとりの状況に合わせた最適な提案を行っています。不動産の売却・購入・賃貸のご相談は、マストレ高林支店までお気軽にお問い合わせください。
株式会社マストレ高林支店について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼創業48年の実績!マストレの不動産売却サービスと成功事例を紹介
不動産相続では、土地や農地の相続が一見お得に思えるものの、維持管理の負担や売却の難しさが伴うため、慎重に判断する必要があります。特に農地は管理を怠ると不法投棄や害虫の発生、雑草の繁茂による近隣トラブルにつながる可能性があります。
さらに、農地の売却や転用には農地法の規制があり、農業委員会の許可が必要となるため、自由に売買できない点もリスクとなります。買い手が農業従事者に限られるため、売却が難しく、長期的に負担が続くこともあります。
こうした事情から、土地や農地の相続放棄を考えるケースも多いですが、相続放棄には注意点があります。まず、相続放棄は特定の財産だけを放棄することはできず、被相続人の全財産を放棄する必要があります。また、相続放棄をした場合でも、次の相続人が決まるまでの間は管理義務が発生する場合があるため、完全に手放せるまでには時間がかかることがあります。
不要な土地や農地を手放す方法として、相続放棄以外にもいくつかの選択肢があります。まず、贈与によって親族や隣地の所有者に譲る方法があります。贈与する際は贈与契約書の作成や所有権移転登記が必要で、場合によっては贈与税が発生するため、事前に確認することが重要です。
次に、土地を活用する方法として、駐車場や市民農園として貸し出す、太陽光パネルを設置して売電収入を得る、トランクルームやアパートを建設するなどの選択肢があります。また、売却する方法もあります。近年、田舎の物件でも需要が高まっており、不動産会社に査定を依頼すれば売却の可能性があります。
浜松市で不動産の売買を検討している場合、地域密着型の不動産会社を利用するとよいでしょう。例えば、株式会社美建コーポレーションは親子三代にわたる顧客との関係を大切にし、地域に密着したサービスを提供しています。
有限会社グリーンネットは不動産売却や買取を専門とし、オンラインでの相談にも対応しているため、手軽に売却の相談が可能です。株式会社マストレ高林支店は浜松市内に5店舗を展開し、経験豊富なスタッフが最適な提案を行うため、安心して売却や購入の相談ができます。